高性能 CFRP 加工における CVD ダイヤモンド工具の活用

2025.05.22

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Pin Power の真空ろう技術による卓越した工具寿性の実現 

目次

1. エグゼクティブサマリー
2. はじめに
3. CVD ダイヤモンドの特性
4. Pin Power の真空ろう付け技術
5.  CVD ダイヤモンド工具の製造プロセス
6. 応用事例
7. 効果分析と投資対効果評価

8. 結論と今後の展望

エグゼクティブサマリー

CFRP は、その優れた強度対重量比により航空宇宙および自動車分野での採用が進んでいますが、従来のPCD 工具では摩耗や加工品質に課題があります。CVD ダイヤモンド工具は、優れた耐摩耗性と熱伝導性を備え、CFRP 加工に最適です。

Pin Power の真空ろう付け技術により、CVD ダイヤモンドと工具シャンクとの強固な接合が可能となり、工具寿命と加工性能が大幅に向上します。本ホワイトペーパーでは、その製造技術、技術的特長、および実際の成功事例を詳述します。

はじめに

航空・自動車産業における軽量材料(CFRP など)への移行により、加工に新たな課題が生じています。従来の工具では、摩耗が早く、繊維の剥離などの問題が発生しやすいです。
本稿では、Pin Power の真空ろう付け技術が、CVD ダイヤモンドインサートを
 
工具シャンクに確実に接合することで、耐久性と精度を両立した信頼性の高い加工ソリューションを提供する仕組みを解説します。

CVD ダイヤモンドの特性

► 極めて高い硬度と耐摩耗性
► 優れた熱伝導性による放熱性能
► 低摩擦係数でエネルギー効率の高い切削が可能
► 金属バインダーを含まず、PCD より高い熱・化学的安定性

Pin Power の真空ろう付け技術

yes 酸化や汚染を防ぐ真空環境下での接合
yes 特殊配合のアクティブろう材を使用
yes 温度・真空度・サイクル時間を正確に制御
yes 高強度・高再現性・清浄な接合を実現

yes オペレーターの熟練度に依存せず、安定した品質を維持

CVD ダイヤモンド工具の製造プロセス

► ホットフィラメントまたはマイクロ波プラズマによるCVD 膜成長
► ナノ秒/ピコ秒/フェムト秒レーザーによる切断
► レーザーまたは研削による刃先加工
► Pin Power の真空ろう付け装置でシャンクへの接合

応用事例

Pin Power のCVD ダイヤモンド工具は以下を実現:
► 従来PCD 工具の最大 6 倍の工具寿命
► CFRP における繊維引き抜き・剥離を低減し、よりクリーンな切断面
► 優れた表面仕上げと生産の一貫性

効果分析と投資対効果評価

yes 工具交換・停止時間の削減
yes スクラップおよび保守コストの低減
yes 高耐久性・高効率による早期投資回収(ROI)

結論と今後の展望

CVD ダイヤモンドと真空ろう付け技術の組み合わせは、先端複合材加工における高性能ソリューションを提供します。今後、より多くの産業が、持続可能で高精度かつ高効率な製造技術を求める中で、その需要はさらに拡大する見込みです。